シャリっとした質感に通気性のよさが特徴のリネン。夏のファッションには欠かせない生地ですが、ちょっと選び方を工夫すると春・夏・秋と3シーズン着用できるコスパ抜群のアイテムになります♪
ここでは、リネンアイテムの魅力や3シーズン着まわせるアイテムの選び方、おすすめコーデ、リネンのお手入れ方法まで徹底解説します。リネンの気になるアレコレをここで一緒に解消しましょう!
目次
夏に心地いいリネンアイテムの魅力
季節感のある生地として身近な存在のリネン。普段から何気なく手に取ったり着たりしていますが、どんな特徴があるかご存じですか?知っているつもりになっていても、いざ聞かれると答えられない方もいるのではないでしょうか。
リネンアイテムをフル活用するためにも、まずは生地の特性や魅力、お手入れ方法なども一通り確認しておきましょう。
涼感のある天然素材
リネンとは、麻を使った生地のこと。「リネン=麻」というイメージがありますが、厳密には麻生地の一種で、その中でも柔らかな質感をしています。日本では麻の生地をまとめて「リネン」といことが多いですが、生地にこだわりたい方はこの違いを覚えておくとオーダーがスムーズになるかもしれません。
リネンには次のような特徴があります。
- 通気性・吸水性・速乾性に優れている
- 生地が丈夫で長持ちする
- 汚れが付きにくく落としやすい
- シャリっとした質感で肌に付きにくい
- 繊維(生地)が伸びにくい
- 抗菌性がある
通気性や吸水性、速乾性の高さはまさに夏にぴったりで、汗をかいても肌に付きにくく、抗菌性は汗の臭いを防ぐ効果が期待できます。また、汚れに対しても落としやすいため、デイリーに気兼ねなく着られるのもメリット♪丈夫で長持ちと、コスパの高さも魅力的です。
リネンならではの風合い
リネンは他の生地にないナチュラルな風合いも特徴。コットンに比べると硬めの質感で、シワが付きやすい一面もあります。ただ、質感は使いこむうちに柔らかくなり、シワも付きにくくなるもの。シワもリネンの魅力なので、多少なら気にしなくてもOKです。
シワが気になる方は、他の素材と混合したタイプの生地を選ぶのもおすすめ。同じ天然素材で吸湿性の高いコットンなら相性も抜群です。
リネンのお手入れ方法
リネンは、シワ対策やお手入れが大変そう。そんなイメージでリネンのファッションアイテムを躊躇している方もいますよね。アイテムにもよりますが、基本的には洗濯機で洗濯可能。難しく面倒な手間はありません。
- 洗濯機のドライコースで洗う
- 漂白剤は使わない(酸素系はOK)
- 脱水時間は短く、陰干しする
- 乾燥機は使わない
- 収納は畳まずにハンガー
- アイロンを使う場合は霧吹きして「中」
洗濯表記に従うのが基本ですが、多くの場合は、上記の方法を守ればOK。シワは、干す際にシワを伸ばしながら形を整え、ハンガーなどを使って収納すれば畳みジワの心配もありません。
リネンアイテムのお手入れは、ポイントさえ押さえればとっても簡単です♪
リネンを3シーズン着まわすためのコツ
リネンアイテムの知識が深まったところで、次は3シーズン着まわすためのコツを確認しましょう。
春・夏・秋と楽しむには、単品でコーデする以外に羽織ったり、レイヤードしたりといった着こなしが必要になります。ここで重要なのがサイズ感。タイトにフィットしたり極端なオーバーサイズだったりするより、程よいゆとりのあるアイテムのほうが使い勝手がよくなります。
特定の季節を連想させるカラーも避けましょう。例えば、春っぽいパステルピンクや秋っぽいボルドーなど。コーデしやすい色を選んでみてください。
3シーズン着まわせるリネンアイテム・選び方とコーデ術
リネンにはさまざまなファッションアイテムがありますが、中でも3シーズン着まわすのに向いているのは、「ジャケット・アウター」「シャツ」「パンツ」「スカート」「ワンピース」の5種類!
リネンアイテムの買い足しを検討している方は、まずこの5つを揃えておきましょう。
「きれいめ」に使えるリネンジャケット・アウター
リネン素材のジャケットやアウターは、ナチュラルな質感が程よい抜け感に。きちんとした中にも柔らかな雰囲気があります。
リネンブルゾンは首元がすっきりしたデザインのため、カジュアルなアイテムでもきれいめな印象。ワンピースに合わせたスタイルは、フェミニンで、デートやママのコーデにもおすすめです。
やさしい色合いも、シーズンレスで他のカラーともコーデしやすいですよ♪
リネンのアウターやジャケットは、気温が下がりきっていない秋の始めまで、アウターとしてしっかり活躍。リネン特有の風合いから生まれるくすみカラーが、秋色のインナーやボトムスとも合います。
ハードな印象のあるミリタリージャケットも、リネン素材のアイテムなら気になりませんよね。カジュアルコーデからきれいめスタイルまで、幅広く着こなせます。
シンプルなパンツコーデに合わせたミリタリーテイストがおしゃれ。よくあるパンツコーデが、ジャケットを羽織っただけで見違えます。
ワンマイルウェアでも、リネンジャケットを羽織ればお出かけ着に昇格できますね♪
ワンピースやスカートなどのフェミニンなアイテムとの相性も◎リネンの優しい雰囲気がよくマッチします。
ミリタリージャケットはブルゾンよりもカジュアルなアイテムですが、全体の色味を抑えて品のいい着こなしに。リネンジャケットやバッグなどの小物が、大人っぽいカラーをうまくカジュアルダウンしています。
着まわし力ナンバー1のリネンシャツ
リネンアイテムの中でも着まわしに便利なのがシャツやブラウス。特に前開きタイプは、1枚でトップスとして着れば上品、羽織にすればカジュアルと、表情豊かにコーデできます。
他にも、ニットやカーデ、ワンピースと重ねるレイヤード、たすき掛けやプロデューサー巻きでコーデのアクセントにするなど、コーデ方法も多彩。ボトムスも選びません。
冷房や紫外線対策として使える点でも優秀です。
リネンシャツはデザインに注目して選びましょう。襟付きシャツは、襟の形できちんと感からかわいさまでテイストが変わります。小ぶりの襟なら、さり気なくかわいい印象に。
たくさんのボタンもおしゃれで、1枚でも着映えするデザインになっています。カーディガンやVネックのベストをレイヤードしても、ボタンデザインがコーデに差をつけてくれますよ♪
人気のスタンドネックもチェック。トレンドの首詰まりトップスが、旬な着こなしにしてくれます。ハイウエストのパンツとコーデすれば、脚長のスタイルアップも可能です。
こちらのプルオーバーシャツは、ふわりと丸みを帯びたシルエットと、淡いカラーが女性らしい雰囲気です。首の後ろをボタンで留めるデザインで、後ろ姿にも手抜かり無し!むしろヘアはサイドに流したりアップにしたりして、後ろ姿でも視線を集めましょう!
天然素材のよさを存分に味わうなら、ギャザーとドルマン袖で生地をたっぷり使ったアイテムもおすすめです。
リネンやや多めのコットンリネンガーゼを使用していて、ふんわりと広がるシルエットはどこまでもやさしい風合い。メインとして3シーズン着たくなります。秋にはハイネックインナーを合わせて、首元からちらりと見せるのもおしゃれです。
涼感がうれしいリネンパンツ
暑い日もリネン素材のパンツがあれば快適。通気性がよく、汗ばむ日でも肌に貼り付きにくいため、ついリネンパンツを選ぶ日が増えますよね。
リネンの風合いは、ラフなTシャツスタイルでもこなれた印象に見せるので、コーデも悩まずにスパッと解決できます。
IN THE MARKET|ベルト付きリネンボールパンツ 着用アイテムをチェック
もちろん着まわし力も抜群。ワンピースとレイヤードしてみたり、季節感のあるトップスとコーデしてみたり…。
リネンパンツはナチュラルトーンのカラーが多く、カラーコーデしやすいアイテムばかり。濃い色・淡い色・鮮やかな色とさまざまですが、意外な組み合わせでもしっくり合うことが多いので、試してみてください。
リネンパンツの中でも特に注目したいのが、ボールパンツのようなゆったりシルエットのワイドパンツ。熱がこもりにくく、リネンの通気性のよさを存分に感じることができます。一度穿いてしまうと、ヘビロテ必至の快適さですよ♪
リネンパンツは。コーデの主役アイテムとしてデザインにもこだわりたいところ。ベルト付きのリネンボールパンツはベルトがコーデアクセントになって、何気なく穿いてもコーデが様になります。
Violette|チャック柄リネンワイドパンツ hagumuウエストリボンパンツ
ナチュラルな風合いが魅力のリネンパンツは、シンプルなアイテムが多そうなイメージですが、意外とデザインは豊富。チェック柄、ウエストリボンなど選ぶのが楽しくなるラインナップです。
ウエストリボンのタイプは、リボンをキュッと締めて穿くことができるため、お腹のラインが気になる方もコルセット感覚で着用できます。レッグラインなど全体的にはゆったりした作りなので、ゆるっと穿きたい方にもおすすめです♪
レイヤードに便利なリネンスカート
空気感が夏に心地いいアイテムといえば、スカートも挙げられます。さらにリネン素材なら快適さもアップ。長く続くロング丈人気のおかげで、楽におしゃれできる点もうれしいポイントです。
リネンスカートは生地に張り感があるため、ワンピースとのレイヤードでふっくら女性らしいシルエットが楽しめます。もちろん1枚でも様になるアイテム。素材の特性を生かしたボリュームシルエットが狙い目です。
3シーズン着まわすには、ベーシックまたはアースカラーがコーデしやすく便利。色柄トップスでも難なく合わせることができます。
また、スカートに存在感があるため、トップをコンパクトにまとめたり高い位置にコーデポイントを作ると着やせ効果も♪併せてヘアスタイルもすっきりさせれば、小顔効果も得られます。
鮮やかなカラースカートが品よくまとまるのもリネンのよさ。パッと目を引く色彩のはっきりしたアイテムでも、化繊生地に比べるとやわらかな雰囲気に仕上がります。
カラースカートに挑戦したいけれど着こなせるか心配…。ぜひリネンスカートから取り入れてみてください。コーデするのが楽しくなりますよ!
すでにリネンスカートにハマっているという方には、柄物がおすすめ。素材の風合いと柄のイメージがマッチしているアイテムは、雰囲気があってとても素敵です。
色や柄によっては3シーズン着まわすのが難しいかもしれませんが、ワンピースやロング丈のカーディガン・ジレ・ベストなどとコーデしてボリュームを調整すれば、季節感を合わせることも可能。こちらのスカートなら、柄の白やイエローを広げて春らしく着こなすことができます。
魅力を堪能できるリネンワンピース
リネンのワンピースは、それ1枚だけで雰囲気にある魅力的なコーデに。他に装飾をしなくても、完成度の高い着こなしが完成します。
天然素材のよさをそのまま生かすコーデは、ちょっと大人なファッションの楽しみ方。同じ白のリネンワンピースでもリネンの割合や色味、ディテールなどさまざまあるので、違いを楽しみながらお気に入りの1枚を見つけましょう。
着まわしはパンツやカーディガン、羽織アイテムなどとのレイヤードがおしゃれ。リネンのワンピースに形の違うワンピースを重ねる方法もあります。レイヤードは合わせるアイテム次第で季節感を演出できるので、着まわしも簡単です。
こちらの2つのコーデは、縦長のラインでスタイルアップ。ボトムス部分にボリュームのあるワンピースほど細見えします♪
着用アイテムをチェック OMEKASI|リネンシャツワンピース
トップスにポイントを作ったり、レイヤードでメリハリを付けたりするのも、スタイルアップを叶える着こなし。着まわしテクニックとしてコーデの幅も広がりお得です♪シャツワンピースなら、ボタンを外してアウターとして着ることもできます。
Antiquite’s|カラーリネンシャツワンピース OMEKASI|リネンサイドギャザーフレンチワンピース
コーデの主役になるリネンワンピースは、カラーアイテムも魅力的です。着ているうちに質感が変わるため、印象的なカラーでも飽きることなく楽しめます。
生地の面積が多く、素材の質感をたっぷり味わえるリネンワンピース。ナチュラルで柔らかな雰囲気を存分に堪能しましょう。
リネンコーデは足元もナチュラルに
リネンコーデの仕上げは、足元に注目。特にサンダルを合わせたいときはリネンに素材を合わせるようにしましょう。
MARKO|レザートングサンダル shake・incloak|本革クロスベルトサンダル
暑い日にラフに決めたいからと、ビーチサンダルを合わせてはせっかくのコーデも決まりません。同じトングタイプのサンダルでも、レザー素材のアイテムを選べばコーデになじみます。
ブラウンやベージュなど、色合いもナチュラル感のあるものがベター。レザーやナチュラルカラーで適当なアイテムがない場合も、オフホワイトのキャンバス地スニーカーといった具合に、できるだけ近い印象のシューズを合わせましょう。
モノトーンのレザーシューズはカッチリしたイメージですが、サンダルなら抜け感があり◎爪先やかかとから素肌がチラっと見えるだけでリネンの雰囲気に合うようになります。
フォルムもシャープなものより丸みのあるものという具合に、ナチュラルをキーワードにコーデしてみてください。
リネンアイテムは着まわし力も高め!3シーズンヘビロテで快適に♪
通気性や吸水性が高く、春から秋まで着用できるリネン素材のアイテム。中でも気温の高い日はリネンの機能性が頼りになります。
リネンが快適なアイテムだからこそ、長く着まわしできると便利ですよね。ご紹介した5つのリネンアイテムなら着まわししやすく、おしゃれもスタイルアップも叶えてくれます。お手入れ方法も参考に、お気に入りのリネンアイテムと長く付き合ってくださいね♪